沖縄県にて、米軍基地として建設が進む辺野古基地周辺で、「ジュゴンが死んだ」ことが話題になっています。
なぜそこまで「ジュゴン」が話題になるかというと、もともとジュゴンは非常に数が少なく、沖縄県辺野古周辺でも、3頭しかおらず、そのうち1頭が死んだためなんです。2頭もゆくえがわからないそうです。
詳しい情報は琉球新報の「3頭しかいないジュゴンの1頭が死んだ 残る2頭は辺野古の海上工事着工後、行方不明」をご覧ください。
ここでは、この「ジュゴン」とはいったいどんな生き物なのか、紹介しようと思います。
もくじ
ジュゴンってどんな生き物?

ジュゴンの生態
体調:体長2.4~3.0m
体重:体重250~400kg
※ オーストラリアにおいて体長約3.2m、体重約600㎏のジュゴンが発見されました
体色:背側が灰褐色、腹側は灰白色
体の特徴:全体はイルカ型 尾ビレは三角形 前脚はヒレ状。イルカやクジラなどの鯨類などに似ている(ただし、背ビレがない点などに違いあり)
体の表面:硬くて短い毛と細くて長い毛がまばらに生えている
ジュゴンの生息地域
主に、インド洋、大西洋をはじめ、暖かい地域の海に生息しています。図の青い部分が生息地域です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュゴン
現在では、オーストラリア北部の海に多く生息しているとされ、2017年時点で約5,500頭が生息しいると考えられています。
日本では、目視の観察で、沖縄県で3頭は確実に存在する言われています。
この3頭のうち1頭が、今回辺野古で発見されたジュゴンですね。
ジュゴンとマナティの違いはなに?
よくジュゴンとマナティがどっちがどっちだかわからない、なんて言われますが、実際に姿形だけでなく生き物としての分類も近いんです。
具体的に説明していきます!
ジュゴンとマナティの見分け方
まず、ジュゴンもマナティも、人間と共通の祖先を持つ生き物で、哺乳類で 海牛類と呼ばれる仲間の一種です。
この海牛類の中に、ジュゴンの属するジュゴン科と、マナティーの仲間が属するマナティー科があります。
図にするとこのような感じです。

引用:沖縄県文化環境部自然保護課
ジュゴンとマナティは尾びれの形で見分けることができます。
ジュゴンは三角形、マナティはうちわ型です。

引用:沖縄県文化環境部自然保護課
ジュゴンとマナティは生息地が違う
2種の違いとしてジュゴンは上記の通り、太平洋や大西洋の「海」に住んでいますが、マナティは大西洋の「川」に住んでいます。
また、体型もマナティは最大で1000kg近くになります。ジュゴンよりマナティの方が一回り大きいんです。
ジュゴンがいる水族館は?
ジュゴンは非常にナイーブな生き物として知られ、人口で飼育するのが非常にむずかしいと言われています。日本では「鳥羽水族館」だけで見ることができます。
◼︎ 鳥羽水族館
所在地:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
営業時間:9:00〜17:00
※2019年ゴールデンウィークは営業時間変更(公式HPを確認ください)
※7月20日〜8月31日は8:30〜17:30
公式サイト:https://www.aquarium.co.jp/index.php
鳥羽水族館 沖縄美ら海水族館 新屋島水族館 熱川バナナワニ園
まとめ
ジュゴンのこと、そしてマナティの違いはわかりましたか?
沖縄県の辺野古周辺で「ジュゴン」が一頭死んだニュースが報道されていましたが、その希少性などを考えると納得ですよね。
またそれ以上に、哺乳類で人間とも近しい存在で、多くの人にとって「なんとなく癒される生き物」として愛されてきたので、残念な気持ちにもなりますよね…..。
ゆくえ不明の1頭が見つかって、これから1頭でも繁殖が進むといいですよね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!