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少し前に電通での過労死問題などがニュースで取り上げられ、働き方改革のきっかけの一つになったりしましたよね。
ニュースであった通り、広告業界って「ハードワーク」「ブラック企業」「ストレス」などなど、ネガティブな印象が多い人もいると思います。
その一方で「コピーライター」「クリエイティブディレクター」などのクリエイターは、今でもかっこいい仕事のひとつにカウントされると思います。
今後もし目指すのであれば、メリットとデメリット、両方を知った上で判断したほうがいいです。
僕はかつて広告代理店でコピーライターを5年間、経験しました。そこで見た広告業界の光と闇を紹介しようと思います。
もくじ
広告クリエイターであることのメリット
かっこよくてモテる
クリエイターになる人の動機として、「かっこいいから」は必ずあると思います。(特に男性)では実際はどうなのか?
僕はコピーライターをしていましたが、やはり自分の職種を説明したときの反応はかなりよかったです。「それどんな仕事?」「なんかかっこいいね」など言われます。
収入がいい
会社の大きさにもよりけりですが、メディア、マスコミの中では比較的年収が高いです。
理由の一つは単価が高く、会社の売上が多いから。例えば雑誌の1ページをとっても記事なら10,000円くらいの勝ちだったとしても、広告の場合は50万〜100万円くらいの価値があることがあります。※ 雑誌媒体によって異なります。
スキルアップが早い
クリエイターは基本的に専門職採用になります。例えば僕の場合はコピーライターでしたが、入社1ヶ月目にはコピーを書いていました。
入社時に課題制作などして、専門スキルがある、今後伸びそうな人材を採用するため、「入社の時点である程度はできる」と判断されるため、すぐに仕事が回ってくるのです。
その後も、コピーライターはライティングスキル、デザイナーはデザインスキルなど、専門スキルに特化して仕事をしていきます。
入社してから研修、実地訓練などをする同世代よりも、早いスピードで成長できます。

広告クリエイターであることのデメリット
労働時間
上で書いた通り、入社後からすぐに前線に立つこともあります。だいたい、半年、1年くらいはフォローしつつ、どこかのタイミングでいきなり先人の谷に突き落とされるパターンですね笑
それゆえに、激務にもなりやすいです。広告クリエイターは頭脳労働です。
考えつかなければ、いつまでも頭から離れません。例えばキャッチフレーズが思いつかない。イケてるロゴのデザインが思いつかない。考える仕事に共通しているかもしれませんが、オン・オフの切り替えは結構難しいです。
考えすぎると、途中から「俺大丈夫かな」「上司に怒られるな」といった不安や恐怖もうまれてきて、ストレスにもなったりします。
人間関係
これも上で説明したように、はじめのころは文章やデザインなどの制作物は、上司や先輩にマンツーマンで教えてもらうことが多いです。
徒弟制度がなくても、プロジェクト単位で上司、先輩が付いてくれます。
その上司や先輩の人柄によって仕事に対するモチベーションやストレスも大きく異なるのです。
コピーライター時代、同期は女性。上司は男性でした。同期の女性は上司のことが大嫌いで、「言い方が腹立つ」「細かいし話がつまらない」といつもキレていました。
どんな仕事にも交通する部分かもしれませんが、だれにつくかで仕事の出来、面白み、成長に大きな差が出てきます。
また誰にとっても一生懸命考えたコピーやデザインは愛おしいもの。ただ、仕事である以上、それは商品なのです。
売り物である以上、顧客であるクライアントから否定されることがあります。もちろん上司、先輩に心無い言葉をあびせられることも……。これでメンタルをやられてしまう人も少なくないのが現実です。
結局やるべき?やめるべき?
正直、上に書いてきたデメリットの中で、一番のネックは人間関係。どの上司、先輩につくかがすべてです。
はじめは不本意な会社だったとしても、尊敬できる、やさしい、伸ばしてくれる上司や先輩がついてくれれば、かなり成長できると思います。仕事をする中で、制作物という「目に見える実績」も十分に作れます。
スキルアップをして、自立できたら、本当に行きたい会社(広告代理店)に転職すれば十分です。
しかし、残念ながらこの人間関係は運次第。
「仮に苦手な上司、先輩になったとしても、耐えられるか」これは一つの基準になると思います。それでも文章を書きたい。絵を書きたい。ものづくりがしたいというモチベーションは結構重要です。
入社してからこんなはずじゃなかった!を避けるためにも、今一度考えてみるべきです。
まとめ
いろいろ「おどす」ようなことを書いてしまいましたが、僕自身(怖い上司もいたけど…)5年間広告をつくりつづける、広告や宣伝のイロハは身に付けることができました。
またそれ以上に、苦労してつくりあげたホームページ、パンフレット、動画、CM、ポスターを目の前で見たときの感動は忘れられません。
どんなに小さな仕事でも完成品には愛着があり、クライアントや上司、先輩がほめてくれると大きなモチベーションになるんです。
クリエイターになりたい。
素晴らしい目標だと思います。ぜひがんばってください!
最後に
もし未経験から転職を考えるのなら、クリエイター専門の転職サイトや転職エージェントを使うのが有効です。僕自身、3つか4つの転職サイト、エージェントを活用して入社までこぎつけました。
・広告代理店、制作プロダクションの求人情報が豊富
・書類選考のポイントや志望動機の書き方、未経験でも作れる作品集づくりなどを手伝ってくれる
・面接対策も万全。クリエイターならではの面接対策がある(質問など)